「えっ……ちょ、大丈夫!?……ねぇ!!」


アロナイヤは返事をするどころか、ピクリとも動かない。


眉間に皺を寄せ、額には冷や汗をかいていた。





大蒜は吸血鬼にとって本当に弱点だったようだ。


まさか気を失ってしまう程、弱いとは知らなかった。



それを知らずに臭いを嗅がせてしまった。





すごく苦しそうにしているアロナイヤを見て、私は罪悪感に満ちた。





ど、どうしよう。



私のせいだ……。