「えっ!?ちょ……何!?」


「美由が冷たいから」


拗ねた子供のような台詞。



確かに冷たかったかもしれないけど。




でも、人のことを心配してくれてるのかと思ったら、急にからかったりするし、寝るのまで邪魔してきたし、冷たくされても当然なんじゃないだろうか。



それに今、ご飯作ってるのわからないのかな?




はぁ、とアロナイヤには聞こえないように小さくため息を漏らす。




何も言わずに、ただ呆れていると、アロナイヤが私の顎を掴んで自分の方へ向かせた。


そしてそのまま顔を近づけてきた。



唇と唇との距離、僅か5センチ。