「美由は、俺のこと嫌いなのか?」



祐二のように、少し寂しそうに言った。


嫌いかどうかなんて、そんなこと訊かなくたって解っているんじゃないだろうか。




私は――




「まぁ、嫌いなら嫌いでいいさ」




自分から訊いてきたくせに、私の答えを聞く前に言った。


アロナイヤが意味深に微笑んだ。



「あと3週間、2人っきりだからな」