鍵が掛かっているはずの窓が突然開き、物凄い勢いで風が吹き込んできた。



「な、なに!?一体なんなのっ!?」



自然と腕で顔を覆う。


部屋の中に散らばっていた花びらが宙に舞う。


けれど、風が強いため、周りを確認する余裕などなかった。




少しして風は止み、私はゆっくりと顔を上げた。




「嘘……」