急激に恐怖心が出てくる。

彩を王妃にしたのは、間違えではないのかと。


「あの独占欲はただ事ではないですからね…、姫が来てからソワソワしたかと思うと、微かに笑うんです!」

それもあの日から、なくなったが…いつも彩を見る白夜は、悲しそうに後悔するような表情を見せるようになった。


「青天の霹靂だね…」

あの感情がないような王だった、白夜が…喜怒哀楽を示す事は正に青天の霹靂。

「姫が白夜と…心で結ばれるようになったら…世界は滅びるかもしれない」

姫が白夜を、王を…引いては国を動かす様になってしまったら?


それは…繁栄をもたらさない。

――危険だ。



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