「たっだいまー♪…あれ?」 美雨の元気な声も、マオのダルそうな声も聞こえない。 「う〜ん…美雨もマオも出かけちゃったのかな?…ん?」 微かな血の臭い。 この血は… 「美雨?マオ?」 リビングのソファーにスヤスヤ寝ている美雨。 そのソファーにもたれて寝ているマオ。 「…やっぱりね。」 そう呟いたとき、マオの目がパッチリ開いた。