「しばらく、音信不通です。」


朱美は、そうメールを打つ。

後は、送信ボタンを押すだけ。


(押せ!!)

朱美は、なかなか言うことを聞かない指を睨みつけた。



「あぁーもう!朱美の意気地無し!!」


ケータイをベッドに投げた。



ぐるぐる脳内が回り続ける。

表現しがたい脳内事情。



朱美はこれに悩まされた。


ぐるんぐるん、まるで汽車が重い車輪を引きずって走り回っている様だ。