「結莉っ!起きろよ!」


「ふぇ~?」


「もうすぐで降りるぞ。」


あ、そうか。


あたし、寝てたんだ。


目をこすりながら、あたしは電車を降りた。


電車から降りた瞬間、潮のにおいがした。


「海のにおいだぁ!」


「そりゃあ、真ん前に海があるもんな。」


「ねぇ!早く行こうよ!」


あたしたちは、少し早歩きで海へ向かった。