拓海の分まで…?


あたしなんかが、拓海の分も生きていいのかなぁ?


「じゃあ、お母さん達帰るわね。」


と言って、病室の中にいた人がぞろぞろと出ていった。


それと入れ違いに誰かが来た。


「美里っ!」


「へ?あ…裕也じゃん。どうしたの?」


「どうしたの?じゃねぇだろ!おまえが心配で仕方がなかったんだよ。」


そう言う裕也の目を見ると赤くなっていた。


「裕也…ありがとね。」


裕也はあたしの友達。


だから、もう心配かくたくない。


だから…