え…?


死んだ?


夢だよね、うん。


試しにほっぺたをつねってみた。


「痛い…。痛いよ…。」


あたしは当たり前の事を言った。


そりゃあ、誰だってほっぺたをつねったら痛いはずだ。


でも…


「嘘だよね…?」


どこかできっとあたしは気づいていたんだ。


拓海があたしを助けようとして、死んだ事を。


顔が濡れた。


そう、涙だ。


「あはは…拓海ぃ…。」


周りから見たら、頭のおかしい子に見えるだろう。


でも、今は否定しない。


本当におかしくなった感じが自分でもするから。