「じゃあ、行こっか♪」


「おう。」


あたし達は、先生に見つからないように学校から出た。


それは、カラオケに行く途中に起こった。


「拓海の歌~♪早く聞きたいなあ~♪」


「うっせぇぞ、馬鹿。」


「はいはーい。えへへ。」


周りから見たら、制服を着た中学生が何してるんだと思うだろう。


「あ、拓海。きゃっ。」


あたしは、運悪く横断歩道のど真ん中で自分の靴ひもを踏んでしまった。


「美里っ!あぶないっ!」


その瞬間だ。


周りが真っ暗になって、拓海が見えない。