それは、ちょうど2年前の事だった。


あたし達が中2の頃の話。


―「空キレイだねえ。」


「だなあ。」


あたし達は学校の屋上で授業をサボっていたところだった。


「なあ…美里?今日は空、笑ってるな。」


「へ?空に口とか目とかあったっけ?」


「ちげーよ。笑ってるって言うのはなあ、晴れてるって事だよ。」


「へえ…そうなんだあ。」


「おまえ、わかってねえだろ。」


「あはは。まあね。」


「まあ、わかんなくてもいいよ。」