チャイムが鳴った瞬間、あたしはダッシュで教室を出た。


あいにく、先生に見つかり、「早瀬!走るな!」と言われてしまった。



仕方なく、あたしは走るのをやめた。


っていうか、どこ行けばいいんだ?


あたしが考えてたその時だ。


後ろから


「結莉っ!」


その声は…


「たちっ…じゃなくて、裕也…。」


何か慣れない。


立川裕也の事を下の名前で呼ぶなんて。


「これから、どこ行くんだよ?」


「えっ?あ…ちょっと、職員室にでも…」