「うんー。ってか、ここでいいよ?」


いい女を演じるのも疲れる・・・


「いや、家まで送って行くよ。」


何故っ!?


こいつ、あたしのストーカーか?


「あ、ほんと大丈夫だから。」


「え・・・でも・・・・。」


あー


まじ、しつこいし。


「じゃあ、また明日。」


あたしは、微笑んであいつに背を向けて歩き出した。


しばらくしてから、あいつが帰ったことを確認し、溜息をついた。


「はあ・・・。」


こんなやつなら、美里と帰る方が1億倍ましだ。


・・・って、美里は本当に帰っているのか?


電話してみよ。