「まあ、いいか。」


「へ?どうかした?」


「いや、何もございませぬ。」


「ははは。やっぱ、おもしれーや。」


「あはは・・・。」


この人としゃべってると疲れるや。


「じゃあ、あたし帰るね。」


あたしは早く帰りたかったから、そう言った。


それなのに・・・


「あ、送って行くよ。」


「え?あ、別に大丈夫だから。」


あたしはわざと冷たくした。


それなのに・・・


「もう遅いし、俺の事は心配しなくていいし。」


・・・誰もあんたの事なんか心配してません。


「ほんと、大丈夫だから。じゃあ・・・」


とあたしは音楽室を出て行った。