「顔がにやけてるぞー」


と優梨が言う。


「んなわけないじゃん!」


と言って、先に歩き出すあたし。


それを見て追いかけてくる、優梨と啓太。


ちょっとおかしくなって、笑ってしまう。


「美里…いきなり笑うのやめてよ…」


変な物を見るような目で見てくる優梨。


「うるさいなあっ!」


「美里のどこがいいんだか…」


そこは、あえての無視で。


あたし、正直心配だった。


何が?って?


…新しい学校に馴染めるか。