美里が過去の日になっても、あたしは浜岡美里と言う人物を知っている。


それだけで十分なんだ。


「…じゃあね。あと…ありがとう。」


お礼の言葉は、何回言っても足りない。


何回言っても足りないぐらい、美里には感謝してるんだ。


いなくなってから気づく…。


それは、その人の大きさ。


美里は、あたしの中で1番大きかった。


電話を切ってからは、泣くあたしじゃなくて、笑うあたしがいた。


泣いてばっかじゃ、美里も悲しむよね。