とても、悲しそうな顔…。


どうしたんだろ?


「美里?」


そう言った途端、美里はあたしのいる方向とは逆の方に走って行った。


「待ってよ!美里っ」


そこで、夢は終わった。


枕は涙で濡れていた。


「…美里?」


何か、嫌な予感がした。


これは、気のせいなんかじゃない。


でも、とりあえず制服を着て学校に行く。


…美里を信じなきゃ…ね?


重い足取りで家を出たあたし。


これから、何があるかわからない未来への道を歩き出した。