…何か今あたし、金持ち発言したよね?


高いって言っても200円ぐらいしか変わらないから。


「結莉、そこのベンチに座って食べよ。」


「うん、いひよ。」


あたしたちがベンチに座ろうとした時だ。


「あの…そこのお二人さん?ちょっといいかな?」


話しかけて来たのは、30代後半ぐらいのおじさんだった。


あたしは美里と顔を見合わせた。


「…。」


二人とも無言。


このおじさん、怪しすぎる。


美里もきっとそう思ってるんだろうな。