あっちゃんがあたしの知らない女の人とキスしてたんだもん。


まあ、あっちゃんにだって彼女ぐらいいるよね。


「あいつがあっちゃんってやつ?」


「うん。」


「あいつ、遊び人って有名だぜ。」


「…ええっ!?」


あたしの大声であっちゃんは、振り向いた。


「あ…結莉。」


あっちゃんの手にはかき氷はない。


最初から彼女に会うためだったのかも。


こんなやつに心を奪われかけていた、あたしってどんだけ馬鹿なのよ。


「あのっ、ゆっ結莉さあ…」