「ゴクンっ…」


あたしは桜が舞い散る中、星花高等学校の入学式に出席している。


緊張のあまりに、つばを何回も飲んでしまう。


あたし…大丈夫か?


一人一人、名前を呼ばれ返事をして立つ。


ただ、それだけなのに緊張してしまう。


はぁ…もうだめかも…


なんて思ってもいた。


そして、あたしの名前が呼ばれようとした時だ。