「ルイだよ!」


『初めまして』


「ルイ…君がルイか!
僕はリング。
君のことはよくテディから聞かされてたよ!
大好きな親友がいるって」


「エヘヘ」


リングの小さな手と握手をしたら、甘い匂いがいたんだ。
ストロベリー、オレンジ、メロン色んな果物の混ざった匂い
リングは、キャンディボックスの中から僕とテディに一つづつキャンディをくれたんだ。
「テディの友達は僕の友達だからね」って
またお友達が出来て、嬉しいな!


「ところで、どこに行くの?」


リングがキャンディボックスに手を入れたまま、行き先を聞いてきたから、リボンのお店って答えたんだ。
リングは凄く驚いてたけど、なんでだろう?


「大丈夫だよ、ルイが一緒だもん」


「僕も一緒に行こうか?」


「ありがとう、でも、君はここにいなくちゃ。
帰りにまたよるから」


「わかった。
じゃあ、これもってけ!」


「えっ!」


『棒付きキャンディだ』


「リングキャンディの飴は元気が出るから」


「リング、ありがとう!!」


「気をつけろよ!」


「うん! バイバイ」


『サヨナラ』


リングのお店をでて、人通りが多い道を歩いた。
ママが人がいない道は危ないから行っちゃダメよ!?って言ってたの思い出した。