僕達はまた歩いて、リボンのお店に行くことにしたんだ。
僕達を心配してくれた丸いおじさんに別れを告げて、テディの手が取れないように、そっと手を繋いだんだ。


門を曲がって、今度は登り坂。
あのおじさん、きっと汗だくだよ。
テディに背中を押されながら、ちょっとずつ坂を登って、やっとてっぺんについたんだ。
後ろを振り向いたら、滑りだいみたいだったよ。


「ルイ、もう坂道はないから安心して?」


『本当?』


「うん。 ルイが嬉しそうだと僕も嬉しいや」


それから、まっすぐ歩いて、キャンディショップのカンバンを見つけたんだ。
ここにはテディのお友達が居るんだって!


「僕の友達をルイに紹介するね?」


『うん!』


カラフルなドアを二人で押して、中に入ったらたくさんのキャンディで溢れてたんだ!!
お菓子の家みたいでドキドキしちゃった!!


「リング! 調子はどうだい?」


「やあ、テディじゃないか! 久しぶりだね」


「今日はリングに僕の親友を紹介するよ!」


「君に親友なんていたかな?」


キャンディボックスから降りてきたリングもテディと同じ、クマのぬいぐるみなんだ。
首からリングをぶらさげてるからリングって言うんだって!!