『テディ、少しはしに寄ろう?』


「どうして?」


『踏まれそうで怖いよ。』


大きな足が、何度もテディの横を通るから、怖くて見ていられないよ…


「じゃあ、誰も歩いてないあっちを歩こうか!?」


『でも、あっちに行くには道を渡らなくちゃ…』


「大丈夫、僕たちにしか渡れない橋があるから!」


『でも、そんなのどこにも見えないよ?』


「付いてきて!」


僕は、テディの姿を見失わないようについていった、大きな足が何度もテディの横をギリギリで通から、時々息をするのを忘れちゃうんだ。


「ルイ、ここだよ!!」


『ここ?』


「うん、さあボタンを押して」


『ボタン…これのこと?』


「そうだよ!?」


『青になったら渡れるんだよね?』


「うん」


『テディの言ってた僕たちにしか渡れない橋って、おうだんほどうのことだったんだね!』


「おうだん…」


『おうだんほどう。
手をあげて渡るんだよ!』


「手を?」


『そう。』


僕たちはちゃんと手をあげておうだんほどうを渡って、誰も通らない道を歩いていいにおいのする方に向かったんだ
そこにあったのは、ドーナツショップ。
すごくおいしそうなドーナツがたくさん合って食べたくなっちゃった…。