「…っはぁ」
「…」

欲望を吐き出した男は、さっきまでの熱情が嘘のようにネクタイを結びなおす。

「…北川先輩」
「ん?何、莉奈ちゃん。まだしたいの?」


…冗談じゃない。
突然呼び出されて、教室の鍵まで閉められて上に乗っかられたんじゃ、抵抗しようがないじゃない。


「ヤりません。なんでこんなことしたんですか」
「だって莉奈ちゃんめっちゃ可愛いから」

「…美人な彼女がいるじゃないですか」
「まぁね」



…最悪。