授業中
裕亮が紙を渡してきた
｢悠太となんかあった？｣
鋭い…
｢気にするようなことは、ないよ｣
そう付け足して返した
何もなかった
って書くのはゆっちに失礼な気がしたから
止めた
すぐに
｢気になる｣
そう返ってきた
｢気にしないで｣
って返した
ら、
後ろ振り向いて
｢アッカンベー｣
ってやってきた(笑)
でもそれ以上聞かないでくれるの
優しい
だから、裕亮が好きなんだ。
いつか裕亮と話したことがあるの。
｢あたし達、似てるようで似てない。
そんな関係だからこそ好きになれたと思う。
全部が同じだったらつまらないけど
全部が違っててもケンカばっかになっちゃいそうでダメ。
この関係が一番いいよ。
そんな関係になれてることが奇跡で、２人がくっつくことは運命だったの。
そう思うと、やっぱり私は裕亮好きになってよかった…って思える。｣
って…
好きになってよかった
って思えない恋はしたくない。
だからゆっちには…
柚希に恋して幸せになってほしい
絶対後悔する恋になんてならないもん。
柚希となら…
