でも調べたって、元カノが校門にいた日から補習はしてないし、先生にも送ってもらってない。
それに元カノを見たのは校門にいた時が初めてだ。
それなのにどうして?
誰かが元カノに話した?
阿川先生?
それとも……先生が?
ううん、そんなことありえない。
じゃー……いったい誰が……。
『誰かに聞いたんですか?』
疑問を投げ掛けた。
「さっきも言ったじゃない。お金さえ払えば何だって調べられるって。誰に聞いたかはわからないわ。私が調べたわけじゃないから」
何よ……それ……。
じゃー、お金を払って誰かに調べさせたってことだよね。
やっぱり探偵を雇ったの?
「あの日、私が瑞樹の勤める学校に行ってから、放課後の勉強は無くなった。それ以降、車で家に送ってもらってたのは瑞樹じゃなくて阿川咲哉って人でしょ?」
私の生活、全てを見られてるようで恐怖心が襲ってきた。
この人は一体どこまで調べてるんだろうか?
わからない……。
私の頭の中はグチャグチャだった。