「星羅は君と別れて、随分落ち込んでてね。君に自立しろと言われたと言って、私の知り合いの会社に頼んで働かせてもらってるんだ。今はマンションも出てアパートで1人暮らししてる」



やっぱり親父のコネ入社かよ!



「星羅から聞きました」


「今まで働いたことがなかった星羅が働いて頑張ってるんだ。努力を認めてはくれんか?もう1度、星羅とやり直してくれないか?」


「努力は認めます。でも星羅と寄りを戻すつもりはありません。星羅にも言いましたが、1度失った信用は取り戻すことが出来ないので……」



俺は2本目のタバコを咥えると火をつけた。