「で、星羅がどうかしたんですか?」



星羅の父親をチラッと見た。



「星羅が毎日、君に会いたがってね。1度でいいから見舞いに行ってやってくれないか?」


「お断りします」



俺は即答した。



「どうしてもかね?」


「はい」


「どうして?理由は?」


「俺と星羅は別れたんです。だから俺には関係のないことですから。話はそれだけですか?それだけならこれで失礼します」



俺が立ち上がろうとした時、



「待ってくれないか」



と、呼び止められた。


俺は椅子に座り直した。