次の日――。
仕事から帰ると、アパートの駐車場にベンツが止まっていた。
俺は自分の車を駐車場に入れて車から降りると、ベンツの後部座席から星羅の父親が降りてきた。
「瑞樹くん、久しぶりだね」
「どうも……。お久しぶりです」
次は親父の登場かよ……。
てか、このアパートに俺が住んでるってどうやって突き止めたんだ?
俺の親父が言ったのか?
それとも金を使って調べたのか?
「ちょっといいかな?話がある……。」
「何ですか?」
「ここじゃー何だから、ちょっと行こうか?車に乗ってくれるかな?」
「すぐそこに喫茶店があるので、そこでいいですか?」
「……あぁ」
車に乗ったら病院に連れて行かれると思った。
だからこっちから場所を指定してやった。