後ろで気配を感じた。


後ろを見ると香月が立っていた。


星羅を慌てて引き離す。



「気を付けて帰れよ」



そう言うのが精一杯だった……。


香月は頷くと走って駐車場の方に行った。


香月はいつからいたんだろう……。


香月はどんな気持ちで俺と星羅を見てたんだろう……。


暗くてよく見えなかったけど、香月は泣いてたような……。


俺はどうしていつも香月を泣かせてばかりなんだろう……。


香月を泣かせたくないのに……。


俺、何やってんだろ。