次の日――。


朝起きると、足の痛みもひいていて少し楽になってた。


お母さんは「学校を休みなさい」って言ってたけど、良くなったからと登校した。


落としたメモ帳のことも気になったから……。


放課後、帰る用意をして保健室に行こうとした時――……。


吉川麗華の取り巻きたちが私の机に来た。



「香月さん?ちょっと来てくれる?」


『何か用?』



私は鞄の中からプリントを出して、その裏にそう書いて見せた。



「いいから」


『私、急いでるんだけど?』


「いいから来なさいよ!」



1人の取り巻きが私の腕を引っ張る。


抵抗してもどんどん引っ張られていく。


何なの?


離してよ!


こんなとき声が出せたら……。


無理矢理、引っ張られて来たとこは体育裏だった。


そこに吉川麗華が腕を組んで待っていた。