熱血教師が私の肩をポンと叩いた。


それがスタートの合図。


嫌だ嫌だと思ってても、いざスタートしたらちゃんと走ってる自分がいるのがおかしい。


前の子を抜いたら10位になる。


その前を抜いたら9位……。


そんなことを考えながら走っていた。


暑い。


しんどい。


倒れそう。


もうダメだ。


でもあと2周。


前の1人を抜いたら1位だ。


いつの間にかそんなとこまで順位を上げていた。


必死に前の1人を追いかける。


あと少し……。


あとちょっと………。


もう少し…………。