やーっぱモモは知らないんだ。


あたしが悪役にならない、かつモモと結ばれる方法ってないかな。




ガタンッ




あー…また落ちた。


モモの棒高跳びの様子を見ながら、考えてたあたし。


「最近調子悪いの?」


前は空に飛んでっちゃうんじゃないかってぐらい、高く高く跳んでたのに。


「……別に」


あらら、ご機嫌も斜めですか。


「悩みがあるならいつでも聞くよー?」


ま、モモの機嫌とか正直関係なし。

ずっと一緒にいたいって、好きなら思うことでしょ?




「はいはい、どうしてお前はそんなバカ明るいわけ?」


「もしかして褒めて…」


「ない」


あたしの言葉が言い終わる前に、ビシッと切られた。

……切ない。