この私を許して・・

ごめんね・・

あなたを不老不死の世界に連れ込んでしまって・・

ようやく優馬が口を開いた

「君はヴァンパイアだったんだね・・」
「えぇ」
「伝説通りなら俺もヴァンパイアだったんだ」
「その・・あなたはもうヴァンパイアよ・・。」
「えっ!?」

そして真夜中

「カイ!」
「どうした?」
「私、恋をしていたみたい・・」
「そうか・・っでこいつ誰?」
「私の餌。初恋の相手」
「お前が?」
「優馬。紹介するね。こいつはカイ。私の親友でヴァンパイアよ」
「よろしく」
「よろしく」
「よくやったリキよ・・」
「「カイト」」
「よくやったなリキ。お前はもう一人前だ」
「ありがとう」
「そして、ようこそ。ヴァンパイアの世界へ新入り君」
「彼の名は優馬」
「そうか・・優馬。さっそくだがカイ、優馬、2人で人間の生き血を吸って来い」
「「はい」」
「行け!!」
「がんばって。先に魔界に行ってるね」
「分かった」

そして2人は闇に消えた

「お前はどうするのだ?もう自由の身だが・・」
「魔界に戻る」
「そうか・・愛しの彼をそこで待つのか?」
「あぁ」
「そうか・・身支度が整ったらあの場所に来い」
「分かった。」

そしてリキも深い闇の中に消えた

「来たか」
「えぇ」
「扉は開いてる」
「優馬とカイを頼んだぞ」
「あぁ。楽しむんだぞ」
「分かった」

カイ。

私は先に戻っている

いつか魔界で会おう

そして愛しき優馬

ずっと待ってる

がんばれよ

リキは一歩を踏み出した

そしてゆっくり扉の中に消えた

そして扉は静かに閉じて行った