翌日

「ふぁ~あ」
「珍しいな。君が人前であくびをかくなんて・・」
「んっん~いけない?」
「いけなくはないけど・・」

確かに優馬が言った通りだ

もしかして本当に恋をしてしまったのか?

だとすると・・私はもう元の世界には戻れなくなる・・

「今日の放課後、空いてる?」
「えっ!?」
「何を驚いている。」
「君から誘うなんて・・夢かと思ったよ」
「質問がある」
「?」
「もし、優馬、お前が「永遠の命」を持ったとしたらどうする?」
「永遠に君に恋をするよ・・」
「!?」

こいつ・・本気で私を好きになったのか?

「もし私が人間じゃない者でも?」
「あぁ。たとえ君が怪物でも僕は一生そばにいる・・」
「優馬・・・」
「今日の放課後だっけ?空いてるよ♪」
「屋上」
「了解。」

授業中

今日こそ優馬の血を吸う

そして放課後

「ごめん・・。待った?」
「私も今来た」
「話って?」
「今日こそもらう」
「何を?」
「許してね・・優馬。こうしないと私、生きられないの・・・」

優馬は優しい目で

「良いよ・・。好きにして。」
「ごめん・・。」

リキは謝りながら牙を向いた

プツリ

コクッコクッ

人間の生き血は美味しかった

ごめんね・・愛しき優馬・・