図書館

「そろそろ夏休みだね。何か予定はある?」
「特に無い」
「即答・・っか」

優馬はボソッと呟いた

「即答で悪かったはね」
「聞こえてたの?耳良いね」
「ありがとう」

やっぱし人間は嫌いだ!

うざいし

感情的すぎる・・

そして何より美味そうな血の持ち主がいない事だ

「ねぇ。明日から夏休みだから何所か遊びに行かないか?」
「いいわよ。」
「宿題は良いの?」
「簡単だからいい」
「へぇ~」

リキは本棚から1冊の本を手に取った

その本は

「ドラキュラ」

「ヴァンパイアのお話が好きなの?」
「いけない?」
「別に・・珍しかっただけ・・」
「珍しい?」
「あぁ。第一ヴァンパイアは存在しない」
「?」
「ヴァンパイアは昔の人の作り話だよ・・信じてるのかい?」
「うんって言ったら?」

やれやれとでも言いたいのか

「もしヴァンパイアが存在したら?」
「ありえない。そんな事は無い」

彼は笑って誤魔化す