それを見た私とマキは 呆然としていて、 部屋にはただ 女の人の小さな泣き声 だけが響いていた。 最初に口を開いたのは ジンさんで 「ミナミ わりぃが今日は帰ってくれ」 そんな冷たい一言だった。 「ぁ… わかりました」 か細い声で答えた私は 鞄を手に取ると 勢い良く部屋を出た。 その瞬間 視界には、 女の人がジンさんに 抱き付くのが見えてしまった