しばらくして、 いつもの部屋に 入った私とマキには 沈黙が続いていた。 でもこんな沈黙を 破ったのは、 ーーー…バンッ 大きな扉の音だった。 この部屋の中に 入って来れるのは もちろん私達以外 アズマとジンさんしか いない。 いないはずなのに… 部屋へ入って来たのは すすり泣く綺麗な 女の人と それを支えるジンさん、 最後にアズマが 姿を表した。