「よっ!」


「あ、竜崎君、おはようございます」


楓に挨拶してななに挨拶して席についた。

なんか今日1日は1人で居ても落ち着かないし、ちゃんと授業を受けよ。


1時間目のリーディング。


先生が黒板に書いていく英文をアタシのノートに訳していく。


静まり帰った教室にそぐわないテンションで沈黙を破ったのはアタシの声だった。



「♪"アタシがいつも守られてたでも今はアタシが守りたいの~"」



ってアタシ今歌ってる?ええ゛?


アタシ今口閉じてるのにアタシの歌が!声が!


聞こえる……??



幻??


「お~い、誰だあ?携帯は切っとけ~」


あ、携帯か。