私は洋平に支えられて。
タクシーに乗った…


運転手さんが…

「どこまで行かれますか?」

と聞いた。

病院に行こうと思っていたけど。
どの病院に行っていいのか分からない…

私はこの町に一つだけある産婦人科の名前を言った…

「はい…分かりました」

運転手さんが出発しようとした時。
洋平もタクシーに乗り込んできた…

「洋平…今から練習何でしょう?行かないと…」

「でも…」

私は戸惑っている洋平に苛立った。

「洋平は…赤ちゃんの父親にはなれないって言ったから…私は一人で頑張ろうと思ったの。病院までついてきても、父親にはなれないのなら…変に優しくしないでよ!!決心が鈍るじゃない?」

私は言った…

洋平は

「ごめん…」

タクシーを降りた…