「え…?」

目の前には目をこれでもか、ってぐらいに見開いてパニックを起こしてるアネキ

俺は予想通りのアネキの反応に少し笑いが零れる。



『ビックリするよな…ずっと俺はアネキの弟じゃないかったんだ』

アネキを裏切った、
それが俺を苦しめる。
きっと今の俺は情けない顔してるんだと思う…


「准」
ほら
アネキが心配そうな顔してる。
笑え、俺…



『ごめんな? …アネキが嫌だって言うんなら俺、家出るから』

俺のこと嫌いって言わないで
縁を切るって言わないで

せめて弟でいさせてほしい