『ハァー…』 溜め息を漏らしてから可笑しくなった。 こんなにも、 たった二文字の言葉が心をかき乱す そっとアネキの手に唇を落として呟く 『俺は…男としてアネキが好きだよ』 握られた手を解くのが嫌で おやすみ、 そう言って 俺もそのまま眠りの中に入っていった。 神様… 居ないのは知ってる だって、 居るなら 姉弟になんて生まれてなかった。 ちゃんと姉弟だった。 でも…… すがりたい アネキと俺を 男と女にしてください