「んっ…准? …准」
目を瞑ったまま俺の名前を何回も呼ぶ姿に胸を締め付けられる
きっと植田兄に飲まされた薬か何かで意識が朦朧としているんだろ…
いつもの寝起きの様子とは違う
『アネキ? どした?』
「准…どこ?? 准…」
不安そうに俺を探すアネキを抱き締めたくなる。
『ん?? ここだよ』
「や… 准、どこ?」
アネキの目から涙が零れ落ちる。
ビックリしてアネキの涙に手を伸ばすとアネキが俺の手を捕まえた
「准」
『ん?』
熱を帯びる手を誤魔化しながら返事をする…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…