「なのに…アニキ何してんだよ?!」

「……こんなに好きなのに香奈は僕を好きにはなってくれない。誰よりも必要としているのに」


「ア二ッ…」
『ふざけんなよ!!!!』

植田弟の言葉を遮って叫ぶ。


『テメーばっかりの想いばっかり押し付けやがって…相手が自分のこと想ってくれねぇからって大切なヤツ傷つけんのかよ?』

「君に僕の何がわかるんだ?! いつも香奈に大切に想われているくせに…」


『分かんねぇよ…テメーの気持ちなんて。逆にお前は気付いてんだろ? 俺が香奈をどう見てるのか… 香奈と他人のお前には俺の気持ちはわかんねーよ……わかってたまるか』