「嘘、ホントは遊君に聞いたんだ」

『高いのに…ごめんな』


俺がそう言うと少し悲しい表現で、でも怒ったように

「違うでしょ? 謝ってほしくてプレゼントしたんじゃないよ?」


『……ありがとう。すっげー嬉しい!! 大切にする』

「うん!!」

嬉しそうに笑うアネキにまた叶わない想いを募らせる。
消えることなんかなくて、
日に日に増すばかりのこの想いをどうしたらいいのか分からない―――



アネキに貰ったネックレスは雑誌に載っていたのよりも良く見えて…
自分で一生懸命に貯めて買った物や、宝石やダイヤなんかより


100倍も1000倍にも価値があって………
嬉しかった。