「ただいま」
しっかり6時半に帰ってきた俺に

『お帰り!!』
と笑って出迎えるアネキ

准、
と名前を呼びながら俺の腕を掴もうとした瞬間に眉を寄せて



「クサい…」
と睨むように俺を見た。

『は?』
キョトンとする俺に


「香水…女物の」

“女物の香水”
溜まり場にいる女が付けている香水の匂いか、

『あぁ…』

「……」

いっきに不機嫌になるアネキに

『溜まり場のヤツのだよ』

と言うと


「ふーん…」

俯く。


『アネキ?』