「でね――シェフがあたしに変更した料理を言ってくれなかったから、その料理に合わないワイン出しちゃったの… ヤバいって思ったら植田さんがレモン持ってその料理にかけてくれたおかげでワインがマッチしたんだ」

ワインの事は全然分からない俺だったけど、
相当焦る出来事だったのはアネキの表現を見たら分かる…


「お客様がその組み合わせをスッゴく気に入ってくれて…そのお客様にパーティーの仕事にスカウトされたんだよ! お給料貰ったら一緒に美味しいもの食べに行こうね」


―――“植田さんのおかげだよ”

『…うん』