『え…』

兄弟……?
言われてみれば雰囲気は違うけど目とか鼻は似てるような、似てないような


「友達?」
反応した俺にアネキが聞く


『クラスメート』

「そうなんだ」

てか、
何兄弟揃ってアネキに惚れてんだよ…



「姉弟、仲がいいですね。抱き合っているからカップルかと思いましたよ」
貼り付けた作り笑顔で、
アネキじゃなくて俺に向けられた言葉…

“弟のくせに”って――



そんな事なんか全然分かってないように

『はい、一番大事ですから』

屈託のない笑顔を浮かべてアネキは背伸びして俺の髪についていたゴミを取った。