『俺がアネキのこと“要らない”なんて思うわけないから』 ………思えるわけがない こんなに愛しくて、 アネキしか要らないって思うのに 「アホ准~」 ギュウっと俺に抱き付くアネキに思わず零れ落ちそうになる愛の言葉を呑み込む。 ―――このまま時が止まってしまったらいい ずっとこのままで…… そう願う俺の気持ちは 「篠山さん??」 第三者の言葉によって、 呆気なく……… 崩れていった。